717
蓮の花 親指姫の 城のごと 今井ひろみ(梅林同人)
「美しい日本の歩きたくなるみち500選 多摩丘陵よこやまのみち」のコースを作ってくれと、日本ウォーキング協会から依頼されました。今から17年前(2005年)の事でした。当時から、都下市町村にはウォーキング活動をしている会が在りませんでした。一緒に下見をして歩いた5人の仲間で、今もコースを歩いている幸運に恵まれているのは私一人です。 久しぶりにコースを見直して、歩き易い、楽しいコースに作り変えました。年間1,000人近くのウォーカーが全国から歩きに来てくれます。コロナで活動を休止している間、MWA(町田ウォーキング協会)の活動費を支えてくれる貴重な存在です。 MWAのモットーは「車道を避けて、歴史、文化を訪ねて楽しんで歩く」です。競争している様に、速く歩いたりはしません。風景や花etc.を眺め、会話を楽しみながら歩きます。目指しているのは、ナンバーワンではなくオンリーワンの会です。残念ながら、車道を歩くのが一般的(普通)です。 外国(オランダ)では、車道から車を締め出して、ウォーキング専用道にします。道では人間が主役です。車は人間が便利に生きるための道具にすぎません。年に一日位、人間が人間らしく生きるために使うのです。そんな豊かさ、余裕があるのが羨ましいです。だから、参加者は笑顔で、歌を歌ったり、踊ったり、仮装したり、好き勝手に楽しんで歩いています。日本人は黙々と生真面目に歩いています。言葉が喋れないせいだけではありません。自己表現が出来ないせいだと思います。私たちは「アイウエオの歌」を大声で歌いました。周りの歩いている人たちも、笑顔でハミングしてくれました。20年も前の思い出です。 私は50になった時、老後の暮らしの健康、経済、仕事etc.を考えました。日本中を歩き回り、矍鑠(かくしゃく)としている人を見る度に感銘を受け、歩く事の素晴らしさを実感していました。本格的にウォーキングに取組もうと思い、あっという間に85歳になってしまいました。夢中になって、大勢の仲間に支えられながら歩いている内に、何時しか、先輩たちの年齢を超えて歩いています。私の取組(歩く事)が間違っていなかった事の証明です。これからも歩き続けます。歩く事と共に大切な事は、あらゆる事に興味を持ち、チャレンジする事です。これからは梅干し漬け、酒造り、祖先(ルーツ)調べetc.。世の中はわからない、知らない事だらけ・・・。 歩いてお分かりの通り、団地はシャッター通りになり、学校も廃校が増えています。市制を敷いた時から人口の増減がほとんどありませんので、子育て世代が巣立ち、住民の高齢化が進み、周辺マンションが新住民の受皿になっています。人口のドーナツ化現象が見られます。地方の過疎化と共に問題です。 次会は6月18日(土)「ほー ほー 蛍こい」で境川源流穴川の蛍を久しぶりに楽しみます。川沿いのアジサイも成長し、美しい花を咲かせています。たまには、ゆったりと幽玄の世界に浸りましょう。町田でも「図師小野路歴史環境保全地域」の谷戸をホタルの里にすればいいのになあと思います。 村田淳郎
唯一人 有名でも 金持でも 偉くも 無く 唯、親になり 当たり前に 生きている 何処にでも居る 庶民、大衆の一人 でも、地球上で 私は一人 唯一人 村田淳郎