陽光の
まぶたに透けて
春立てり
伊藤富美子(梅林同人)
寒さ暖かさを繰り返しながら、春は確実に近づいて来ます。我が家の梅も咲き、夜来の雨に生き生きと輝いて見えます。寒肥(お礼肥え)が効いたのでしょうか?
昨年は雪で中止になった例会(緑道と相模原公園)です。昨年は立ち寄ることをやめにしていた東海大相模高校の野球練習を見学します。今年は選抜大会に神奈川県代表として出場します。激戦の神奈川を勝ち抜き、代表になったのだから、当然、優勝候補の最右翼です。高校野球ファンにとって、こんな幸運はめったに有る事ではありません。これも一月、沢山、お詣りした神々様の御利益でしょうか。有難や! 有難や!
緑道は戦後の食糧難を解決するため、荒地だった相模原の大地に造られた灌漑用水路でした。全長25㎞以上あり、藤沢市まで達しています。完成まで10年以上かかり、その間、食糧不足は解消してしまいました。無用の長物になった灌漑用水路を暗渠にして緑道として利用しています。緑道の周りがススキの生えた荒地だった事が想像出来ますか。技術の進歩は何処へでも水を送れます。水があれば人が住め、作物を育てる事が出来ます。そんな緑道を辿り、先人の苦労の一端を偲びます。荒地や手掘りの疎水が残っています。今から75,6年前は人の住めない草ぼうぼうの荒地だったのです。それまでは水辺にしか人は住んでいなかったのです。
水道みちは相模川から横浜、横須賀、川崎、藤沢etc.に給水する導水管が埋設されています。神奈川の母なる相模川です。大地を這いずって歩き回っていると、いろんな所で土面(大地)の呟(つぶや)きが聞こえます。草木や小鳥も語りかけて来ます。だから歩くのは楽しいのです。是非、ご一緒に楽しみましょう。
次会2月26日(水)「河津桜と富士山」で早咲きの桜、春の先駆け、河津桜を楽しみます。天候が良ければ堂々とした、雪をいただいた富士山の姿が拝めます。富士山は何時見ても感激します。生家が栢山(かやま)に在る二宮尊徳が築いた酒匂川の尊徳堤を歩きます。酒匂川も神奈川の母なる川の一つです。道志川、相模川と一緒です。松田は足柄峡を越えて来た、旧東海道の拠点になっています。今年から「桜まつり協力金」として大人一人200円徴収されます。
今日は相模原の自慢、宝の一つ、歩行者専用道路の緑道と水道みちを歩きました。平坦で歩き易い道です。相模川から海に向かって通じている、人間の営みを支える大切な水脈です。又、機会を見つけて歩きます。お疲れ様でした。次会もお出でをお待ちしております。ウォーキングは続けるのが大切です。頑張りましょう。お気を付けてお帰り下さい。
村田淳郎
※夜来(やらい)…昨夜から。
春だより
梅が咲き
蕗のトウが
顔を出した
流氷が接岸した
黄砂、コロナが
やって来た
大変だ
大騒ぎ
大慌て
こいつあ
春から
恐れ、祈りの
神頼み
村田淳郎
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