烈日や
大道をゆく
春近し
小林草山(梅林主宰)
あっという間に正月も過ぎ、早くも2月例会の下見を始めています。会を作ってから26年目になろうとしています。いろんな施設に挨拶に入っても、代替わりしていて、改めて歳をとった事を感じます。
「七サバ詣で」も18回目になります。下見を入れると100回以上歩いた事になります。「現場100回」は刑事事件で使われる言葉ですが、サバ神社の謎(起源、由来不明)に迫れるのではないかと思っていますが‥‥。何れにしても物的証拠、文献、伝承等が全然ありませんので、想像の域を出ません。
何も無い事(残っていない)は文字を知らない庶民、農民信仰の表われです。神社名のサバを漢字表記にしたため、左馬、鯖、佐婆、佐間、佐波と地域によって異なります。左馬を鎌倉幕府の役職左馬守と結び付けるのは無理があります。左馬守は牧場や馬を管理する仕事です。鎌倉幕府の資料にもサバ神社と左馬守の関係を思わせる様な記述は在りません。神社の権威付けのため、知恵者が考え出したものではないかと思われます。民俗学者柳田国男がサバ神社と杉山神社に関心を持って調べた様ですが、分かりませんでした。「新編武蔵風土記稿」にも記載はありません。結局、不明、分からないが事実です。
何はともあれ、寒風の中、子供を背負いながら、必死の思いで「七サバ詣で」をする親子の姿が目に浮かびます。石ころだらけの凍てついた泥道を、草鞋(わらじ)を履いて、必死の思いでお参りしたのでしょう。何時の時代も、形は違え、子供を思う親の気持ちは変わりません。そんな思いのお陰で、私たちは生かされているのです。親は有難いものです。合掌。
次会2月2日(日)「照手姫と横山丘陵」で横山丘陵沿いに流れている姥川を下ります。伝説の絶世の美女照手姫が産声を上げた森を訪ねます。町田からは滅多に歩けない場所です。歩く度に新しい出会いがあります。亀ヶ池八幡宮、道保川公園を巡り、ゴールはJR相模線番田駅です。
今日は16㎞と長丁場でお疲れ様でした。「七サバ詣で」を楽しめるのも、途中、私たちを支えてくださる方々のお陰です。705回の例会を実施出来たのも、みんな、みんな、いろんな方々の協力の賜物です。本当に有難うございました。是非、次会もお出で下さい。笑顔のあなたにお会い出来るのを楽しみにお待ちしております。気を付けてお帰り下さい。
村田淳郎
サ バ 参 り
子 を 思 う
熱 い 思 い を
胸 に 秘 め
凍 て つ く 道 を
と ぼ と ぼ と
歩 け ば
遠 い
サ バ 参 り
親 の 思 い の
尊 さ よ
村 田 淳 郎
705