凡ならば
凡なる様に
去年今年
正本陽子(梅林同人)
正月をめでたく送り、七草も過ぎ、寒に入りました。この時期、「寒仕込み、土用越し」で味噌の仕込みが私の定番です。2日かけて減塩味噌を作ります。あとは、かびが発生しないか、10日毎に点検して、麹の発酵を待ちます。仕込み瓶は世田谷のボロ市で買いました。沢庵も漬けました。「漬物で始まり、酒作りで終る」と言われている位、日本人の食生活を支えているのは発酵技術です。今日11日は蔵開きで、新松田の中澤酒造で新酒のお披露目があります。歩き終えた後、出かけて至福の時を迎えます。
瀬谷は町田周辺で一番おめでたい場所です。江戸時代は将軍の鷹狩りが行われ、鷹匠が治めていました。明治から大正にかけては、絹の道を通り運ばれたマユの取引が行われ、銀行が生れ、町田にも支店が開かれました。それに伴い、蔵の在る豪邸や広大な屋敷林が造られています。蔵の街と呼ばれる位、立派な屋敷が在ります。瀬谷で買い取られたマユは製糸工場へ売り渡されました。この取引に講(無尽)の金が使われたのではないかと想像します。何故、農村地域だった瀬谷に、こんな立派な屋敷や倉が沢山在るのか説明出来ません。瀬谷銀行の創立経緯と農民の係わりについて調べてみるのも面白いのではないかと思います。毎年お渡ししている御朱印帳は世話人(役員)の小林あや子さんのオリジナルの力作です。全部押印すると御利益絶大です。頑張って最後まで歩きましょう。運が良ければ八番目の全通院勢至堂で富士山が拝めます。
次会1月22日「七サバ詣で」です。境川沿いに在る謎(由来、起源は不明)のサバ神社を巡ります。昭和の初頭まで行われていた「七サバ詣で」を復活させました。この寒い時期、子供の無病息災を願って行われていました。寒風の中、子供を背負いながら必死の思いでサバ参りをする親の姿が目に浮かびます。お陰様で、私の子供たちは無事育ちました。いつの時代も親の思いは変わりません。みんな、そんな思いを受けて大人になります。
今日は正月でなまった体には応える15㎞の長丁場でした。完歩すれば今年一年、沢山の御利益がもらえます。お疲れ様でした。いただいた福をご家族、お友達に分けてあげてください。きっと良い事があります。お気を付けてお帰り下さい。次会「七サバ詣で」で笑顔のあなたにお会い出来る事を楽しみにしております。
村田淳郎
八 福 神
め で た い ぞ
今 日 の 良 き 日 に
福 参 り
八 つ の 福 を
い た だ い て
腹 を 抱 え て
福 笑 い
明 日 に 向 か っ て
福 歩 き
こ い つ ぁ
春 か ら 縁 起 が
い い わ い
村 田 淳 郎
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