陽田谷戸の花畑(第651回例会)
無言なる
日の多きかな
春逝きぬ
小林草山(梅林主宰)
梅雨の晴れ間、蒸し蒸しするこんな日(6/26)は、蛍狩りには最適な日です。最終下見に、夕方から出かけます。多分、蛍の乱舞が見られると思います。今は、当日(6/30)が雨でない事を祈ります。
蛍が見られる穴川は二級河川境川の源流だと神奈川県では表示しています。町田市民は大地沢だと思っていたのですが‥‥。何れにしても私達にとって、境川は町田市と相模原市を分ける境界の川です。河口は江ノ島で相模湾に注いでいます。川沿いには鎌倉道が造られ、情報、物資、文化や人々、軍勢の往来に利用されています。
下流には広大な遊水地公園が10年余りの歳月をかけて造られています。上流に暮らす私達には洪水の恐さはわかりませんが、あれだけの洪水対策をするのは大変です。暴れ川として、どんなに恐れられていたかがわかります。穴川の源流が在る城山には県立城山発電所が設けられ、京浜工業地帯へ電力を供給しています。
早目の夕食を取る相原中央公園からは鎌倉古道を通ります。鬱蒼とした木立に覆われた道は、町田市内に残る鎌倉古道の中でも一番、古道らしい雰囲気があります。中央公園の外側の花壇でカラスビシャクを見かけました。又、出会えるかが楽しみです。残念ながら雑草として刈り払われていました。
蛍の数は匹ではなく頭で数えます。蛍が子孫を残すための沈黙の幽泳は、自然環境が良好に維持されているからです。地元の方々の日頃の努力の結果です。感謝、感謝です。
次会7月7日(日)「緑陰・蝉しぐれ」今年で14回目、恒例のアカデミックウォークです。昭和薬科大学で講義を受けて、演習林を歩きます。木々に名札が付いています。日頃、近付く事が出来ない大学の構内を歩きます。昼食は大学の好意でクーラーの効いた講堂で食べます。
本日は、天候が悪い中、お出でいただいて有難うございました。常々、「歩く事は生きる事」だと思っています。だから、雨でも風でも、暑さ寒さ等々でも、危険でない限り歩きます。大人だと対応出来る能力があるはずです。人間は個々では弱いものです。だから、まとまって歩けば、越えられない坂も越えられます。老いの坂も、病の坂も、みんな乗り越えましょう。お互いに頑張りましょう。お疲れ様でした。気を付けてお帰り下さい。次会も笑顔のあなたにお会い出来るのを楽しみにしております。
村田淳郎
蛍
飛んで浮き
闇に消える
無言
命の迸り
幽玄の舞
ほのかな
灯び
生と死の間で
君への思い
求愛の炎
一瞬の輝きに
永遠の命を
託す
村田淳郎
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