気負う事
なにも無きかな
都草
村越喜子(梅林会員)
風薫る五月、目に染みる若葉、青葉の里山を、小鳥の囀りを聞きながら歩きます。この里山(図師小野路歴史環境保全地域)は東京都から唯一、にほんの里(朝日新聞選)に選ばれています。私が歩き始めて28年余りになりますが、その佇まいは全然変わっていません。四季を通じて、その趣は彩を変え、訪れる人を優しく包み込んでくれます。特に、五月は色彩豊かで、森林浴に最適で、疲れた心や体を癒してくれます。歩いているだけで笑顔になり、元気になって来ます。
途中の七国山を南北に縦貫する鎌倉古道(上の道)は、かつて新田義貞が鎌倉攻めの折、軍勢と共に通った道です。今でも、耳を澄ませば、鬨(とき)の声や軍馬の嘶(いなな)きが聞こえて来る様な、木の間隠れの道です。鶴見川を渡る風に気持ち良さそうに大空を泳ぐ鯉幟は、有志の尽力によるものです。有志の高齢化に伴い、今年で最後になります。見納めです。長い間、ご苦労様でした。
昼食場所の野津田陸上競技場はサッカーJ2町田ゼルビアの本拠地です。町田ゼルビアは全国制覇した小学生チーム スリーSを母体にして、指導者、父母、児童、市民が作り出した全国でも珍しいチームです。だからMWA(町田ウォーキング協会)は後援会に入り応援しています。残念ながら自治体の協力が今一つ足りず、J1昇格が足踏み状態です。どんなに頑張ってもスタンドが出来る2022年まで昇格は御預けです。その間、選手はモチベーションを維持するのは大変です。簡単に頑張れ、なんて言えません。
図師小野路歴史環境保全地域から多摩市一本杉公園に向かう途中の布田道は、幕末、近藤勇や沖田総司が小野路の宿へ剣術指南のため日野から通った道です。一本杉公園は江夏の引退試合が行われた球場です。今では西東京の春夏大会で高校野球の予選に青春の汗と涙を流す所です。此処からゴールの多摩センター駅までは30分程です。頑張りましょう。
一本杉公園は江夏の引退試合が行われた球場です。今では西東京の春夏大会で高校野球の予選に青春の汗と涙を流す所です。此処からゴールの多摩センター駅までは30分程です。頑張りましょう。
次会は5月5日(日)「特選、新緑、相原の里山」です。八王子市と町田市の境界の尾根を通ります。ここも東京都です。最近は猪も出没しています。東京都の残された最後の秘境(?)です。ポツダム宣言受諾を全世界に送信した隠蔽送信所があった場所です。2日間歩けば多摩丘陵の素晴らしさを実感いただけます。日本一の丘陵です。
本日は、お疲れ様でした。身近に在るこの素敵な自然に浸りながら日頃、活動しています。MWAのホームグラウンドは多摩丘陵です。次会も是非お出でいただいて多摩丘陵(自然)を満喫しましょう。お待ちしています。お気を付けてお帰り下さい。
村田淳郎
皐月
目にわかば
耳にうぐいす
空にこいのぼり
軒につばめ
鼻にさんしゅゆ
口にしんちゃ
里にたけのこ
磯にはまぐり
体に精気
心にあなた
春萌え時は
村田淳郎
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