名も知らぬ
鳥の声する
春の森
小林草山(梅林主宰)
桜が終わり、花水木、藤、つつじ‥‥と日を追って、次から次へと花が咲き、まさに春爛漫、若葉の季節到来です。
私達の日常生活に密接した大切な都市型一級河川鶴見川の源流と里山を歩きます。鶴見川は都市を流れる河川の宿命として、生活汚水(町田市、川崎市、横浜市)の排出経路になっています。その結果として、全国でもワースト5に入る汚れた河川になりました。浄化装置の改良・進歩により、近年、日本の河川はきれいになっています。かつては東京都の僻地だった小山田の鶴見川源流(田中谷戸)は、すぐ近く迄、住宅が建てられています。でも、源流の森・里山には、殆どの市民や人々は足を踏み入れません。NPO鶴見川の源流を守る会も活動を停止しています。だから、NPO・MWA(町田ウォーキング協会)が下見の度に倒木、枯竹等を切断したり、片づけて道を確保しなければなりません。MWAの下見には鋸が必需品になります。又、それもコース作りの醍醐味です。
こんな里山も若葉・新芽に萌える木々に覆われ、今は、小鳥・鶯の美声がすぐ耳元で聞こえる素晴らしい場所です。こんな里山を歩いているだけで精気が蘇って来ます。この里山は多摩丘陵の一画で、北西に向かうと横山の道、尾根幹線道路(別名 尾根幹)に行き当たります。この源流の森は、長年、町田と東京を隔てる大きな阻害になっていました。懸案のモノレール敷設は町田市民の積年の夢でした。尾根幹にはモノレールの橋脚用中央分離帯がむなしく放置されています。
源流は七つの谷戸(スギ、平、トバ、田中、野中、西山中、善治ヶ谷)の雑木林の中からしみ出した清流です。中でも田中谷戸(標高110m)は日量1,300トンの湧水があります。源流の森は町田市が緑地として保存に努めています。源流に近づくため、里山を登ったり、下ったりしますが、注意してゆっくり歩きますので危険はありません。それよりも豊かな自然を楽しんでいただける様、コースを作り上げています。滅多に歩ける場所ではありませんので、十二分に自然を満喫してください。
次会は5月3日(祝・金)、5月5日(祝・日)「グリーン2デー」です。多摩丘陵の緑あふれる新緑の中を歩きます。多摩丘陵が一年で一番美しく、精気溢れている素晴らしい時です。一度歩けば多摩丘陵の虜になる事、受け合います。是非、ご一緒に歩いて、気持ちの良い汗をかきませんか。額の汗は、元気なあなたの輝く宝石です。汗をかける幸せは生きる喜びです。お出でをお待ちしています。
本日は、お疲れ様でした。今日のコースも、次会のコースもMWAが25年かけて作り上げた自信作です。多少の脚力が必要になりますが、オリジナルコースです。日頃のウォーキングの積み重ねがあれば歩ける様になっています。明日も今日の疲れを取るために軽めのウォーキングをしましょう。そんな積み重ねで歩き続けています。頑張りましょう!お気を付けてお帰り下さい。次会も笑顔のあなたにお会い出来るのを楽しみにしております。
村田淳郎
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